看護師の給与は、同年代の女性の中では高い部類に属する。特に病棟勤務の場合、夜勤手当や休日出勤手当が支給されるため、高額になる傾向がある。ただ、いくら高額な収入があるとはいえ、労働環境はどこも厳しくストレスを感じている人が多い。そのストレスを解消するため、休みの日に旅行したりショッピングしたりして散財している人は少なくないようだ。
看護師の平均年収は480万円程となっていて、日本人の平均貯蓄率である約20%をもとに算出すると、年間約96万円も貯金している計算になる。貯金額96万円は目標にしたい金額といえるが、実際にはそんなに貯金できていないという方が多いだろう。
20代前半は働き始めてから間もないため、年収も平均年収には遠く及ばない。20代後半になるとキャリアを積み、そのキャリアに比例して年収もアップする傾向がある。こうした20代看護師の貯金額は100万円から200万円くらいが全体の4分の1を占めている。
30代になると年収アップに伴い、貯金額も増加傾向にある。コツコツと貯金している方は1000万円に到達する方も散見されるのがこの年代の特徴だ。一方で、最も多い貯金額が、300万円から400万円くらいのゾーンになる。
そして注目したいのが、1000万円貯金している割合と同程度の割合で貯金を全くしていない方がいることだ。40代以上になると必ずしも年収がアップするとは限らない。その反面、この年代は子どもの養育費などの負担が大きくなることが多く、思うように貯金できなくなるといわれている。そのため、若いうちから計画的に貯金することが大切であると言える。